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「ふくしま希望市場」インタビュー

百貨店などで、素敵なガラス瓶に詰まった美味しい農産物を展開するセゾンファクトリー(http://www.saisonfactory.co.jp/セゾンファクトリー)と言うブランドがあります。
そのパンフレットの一角。
野菜や果物を手にした生産者の皆さんの中に、両手に大根をもった笑顔の方がいらっしゃいます。

福島県耶麻郡北塩原村、温泉民宿えんどうの、遠藤栄久さんです。

大根をはじめ各種野菜の生産、そして、甘くて美味しい花豆の缶詰「花嫁ささげ」の製造と販売、さらに温泉民宿まで営む遠藤さんに、震災後の事情なども少しだけ絡めつつ、お話を伺いました。

─── 今日はよろしくお願いします。早速ですが、「花嫁ささげ」の原料である高原花豆についてお伺いできますか?

高原花豆は暑さに弱い豆で、標高700m以上でないと栽培できない、裏磐梯の特産品です。
この畑は標高880mほどです。猪苗代まで下りると、半分ほどしかとれなくなるんですよ。

うちの缶詰「花嫁ささげ」は、全部自分の畑で栽培した花豆を使っていますが、うちは堆肥を使った有機農法で、消毒もほとんどしません。
缶詰も、ザラメと塩の味付けだけで、添加物など不使用です。
原料の花豆は、本当は水で煮ただけでも栗のようで美味しいんですよ。

─── 民宿をやりつつ、花豆も作っていらっしゃるわけですね。

他にも、白菜、大根など……。
浪江町から避難でこられている方々にも、今朝はこの畑でキャベツの収穫を手伝って頂いてたんですよ。

うちはこのあたりで一番古い民宿なんですよ。昭和47年から。
余談ですが、昔ここの学生村に小椋佳さんが滞在されてましてね。小椋と言う芸名は、この村に多い姓と言うことから、とられたんですよ。

(「花嫁ささげ」の缶詰をいっぱい開けて下さりながら)ささげ豆は郷土料理には必ず出てくるんですよ。どうぞ食べてみてください。
缶詰の中に密閉すると、圧力釜に入れたようになって、味が染み込むんです。
缶詰製品にして売るようになったのは、昭和50年頃からなんですが、昔は薪ストーブなどでコトコトと煮て作っていたんですよ。
うちの缶詰は、それに近い作り方、味を追求しています。その甲斐あって、みなさん、うちの缶詰の味を気に入ってくださっているようです。

今では、分校跡地を利用して「裏磐梯大地の工房」と言う缶詰加工場も作られました。