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各業界への震災の影

─── これらは、会津の郷土料理としてはかなり有名ですよね。ところで今回の震災では、各業界どのくらいダメージがあったんでしょうか?

渡辺: 酒蔵は、隣市の会津坂下町が一番ひどいですね。蔵の砂壁が崩れてもろみの中に落ちてしまったところもあるそうです。会津若松ではそこまで深刻なところはないですが、それよりも今後の不安が大きい。

お酒はできあがったお米を加工して作られるものなので、農産物などの出荷がだいたい1サイクル終わった後で出荷が始まるんですね。その時に基準値以内とはいえ放射性物質が検出されると思うんです。

そうなったときにどういう売り方、進め方をすればいいのかっていうのはどの蔵元さんも心配されてます。 まずお米をどこから仕入れようか、どのくらい買おうか、実際造ったとしても、どのくらい売れるだろうかと、不安は尽きないですね。

佐藤: ここは福島県だからって放射線の値を測定しないといけないけど、変な話、他の県の産品にだって間違いなく微量の放射線は含まれてるよね?

だから全国みんなで測って、「基準内だから大丈夫だ」って言うなら分かるけど、俺たちだけ測られて、ちょっとでも検出されたら「ほら出てんじゃん」って言われるのはなんか納得いかないよね。

渡辺: そうですね。それに、こうなる前の各地の数値って十分に測定・記録されてないんですよね。

横田・佐藤: そうそう、そうなんだよ。

横田: 農業だと、多種多品目でやっているところはまだいいです。JAさんとつながっているから、助けてもらえる。 一番困っているのは、1品目だけで1年間回している中・大規模農家さん。こういうところは契約栽培しているから、JAさんにも出せなくて販路がなくなっちゃったんです。

県外に引っ越している人たちもいるけど、やっぱりこの土地から離れたくないっていう人もいるから助けてあげたいなって思いますね。

佐藤: うちは加工業者さんとの付き合いが多いけど、彼らは農家さん以上にきついと思うよ。支援策が何もないんだよね。農家さんの支援は農水省が中心になって進めてるけど、加工業者さんたちには支援も補償もないから、今すごくひどい目にあってる