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会津のお酒はなぜ甘い?

─── 地震の影響もさることながら、やはり福島県は原発の影響による風評被害で大きなダメージを受けていますよね。 ちなみに料理に合わせるお酒のほうですが、今日は 「天明」「飛露喜」「会津娘」を頼みました。

佐藤: お、いいですね。そういえば、会津の酒って甘いよね。宗太郎さん、なんで会津の酒は甘いんですか?

渡辺: 元々この土地に根付いてきた食文化があるんですよ。例えばにしんの山椒漬けとか棒鱈とか、保存食をずっと食べてきたので、それに合わせたお酒を求めていくと、淡麗なお酒は合わないんですね。なので甘口になっていったんです。

その人がどういう食べ物を食べて育ったかによって、旨い酒っていうのは違ってきますね。

佐藤: やっぱりそうですよね。例えば新潟の酒がなんで淡麗かって言ったら、鮮魚がうまいからなんですよ。酒が邪魔しちゃいけないんです。

山間部の会津は保存のために加工されたり味付けされたものを食べてきたので、酒自体の味が濃いってことですよね。質素なもの食べてきたところは酒がうまいんですよ(笑)

横田: そういえばちょっと前から日本酒離れってよく言われてるけど、宗太郎さんのお店に行くと、それを感じさせないくらいお客さんが来るんですよ。

日本酒が好きっていうお客さんだけじゃなく「ちょっと気になる」くらいの人も来てるんだけど、宗太郎さんが丁寧に説明するので1本2本と買って帰るの。そうやって丁寧にきちんと説明できる人って、今なかなかいないんだよね。

佐藤: 俺の知り合いも新橋で日本酒バーやってるけど、カクテルとかと違って日本酒は食べ物とセットになるから、本当に難しいと思うよ。お客様におすすめしたいお酒を自分で選んでも、それに合う料理を出せないとなかなか日本酒バーは成り立たない。