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福島復興のために必要なもの

─── 最後に、大ダメージを受けてしまった福島の産業を復興するために今現在どんなことをしているか、どんなことをすればいいのか、ということについて皆さんのご意見を聞かせてください。

渡辺: 実は今現在、被災地のお酒は売れているんですよ。震災直後はストンと出荷量が落ちましたが、その後「自粛をやめよう」「被災地のお酒を飲もう」という流れができたので、落ちた分の3倍返しくらいの勢いで出荷量が伸びてます。

横田: 私もずっと観光に携わってきたので風評被害はよく経験してるけど、例えば磐梯山が噴火するかもって言われたときも、最初に観光客がガクンと減って、しばらくしてから回復した。

今回も原発の問題があって一気に落ちたけど、メディアがすごく取り上げてくれたので今上がってるわけだよね。本当に怖いのはその次で、そういった熱が下がって誰も応援してくれなくなる時期だね。

渡辺: そうなんです。お酒業界はおそらくそのくらいの時期に新酒がスタートするので、その時の世の中の状況次第で決まるんじゃないかと。

今は会津のお酒を飲もう、福島県のお酒を飲もうって言ってくれてる人がいるので、そのうちの10人に1人でも100人に1人でもいいからファンになってもらいたいと思って、一生懸命お勧めしています。

佐藤: 実はうちでは3月15日、つまり震災直後に新規で物産のネットショップを立ち上げたの。それで、ものすごいたくさんのオファーをいただいて大変ありがたかったです。

ただそういった一時的な「なんとかしたい」っていう気持ちもだんだん薄れてくるので、「被災地の生産者は今こんなに困ってます」っていうことは定期的に発信しないといけない。

もちろん応援してもらうためには「我々も一生懸命頑張ります」ということは伝えなければだけど。たくさんの会社さんや個人の生産者さんと取引があるから、やっぱり俺たちが何とかしないとなって思うよね。

横田: そうだね。頑張ったってなかなか風評被害は消えないけど、福島県民が戦っていかないと周りの人たちだって同調してくれないじゃない?だから私たちは先陣切って戦ったり、PRしていったりしないといけないんだよ。

─── 確かに今はテレビやネットで東北特集として取り上げてもらえることが多いですが、未だ品薄気味の今の状況で対応できているのでしょうか?

佐藤: それは言ってくれればいくらでも対応するよ。売ってくれ、集めてくれって言われたら、俺は何とかして、どうにかして集める。酒だったら宗太郎さんが集める。1000人分買いたいって言われたら、彼が酒蔵を歩いて回って集めてくれるから(笑)。

みんな同じだよ。とにかく今は1人でも多く、「会津を支援したい」「福島を支援したい」っていう人たちの声が欲しいんだ。俺たちは一生懸命それに応えるよ。

─── そうですね、生産者さんたちに負けないように僕らも頑張らないといけないですね。今日はみなさんありがとうございました。